ワッペン凧は、ダイヤ凧の変形としてイギリス、オランダなど各地で製作・販売されて いるようです。形も縦長、横長など各種あり、糸目も1本糸目、2本糸目など変化があり ますが、ここでは、縦横同サイズの1本糸目のものにし、尾がなくても揚がりやすく適当 な大きさになる次の図のように設定しました。
■使用材料 竹ひご 直径3ミリ x 長さ900ミリを2本/凧1枚 カラー・ポリエチレンシート(ごみ袋など)650 x 800 ミリの袋で凧2枚分の 凧面と尾が作れます。 凧糸(木綿糸4号) セロハンテープ ■製作の手順 @ 凧面と尾を切り取る 型紙を使ってポリエチレンシートから凧面を切り取ります(袋状のまま切れば 2枚の凧の凧面になります)。 凧面を切り取った残りの部分で袋の横方向に約30ミリ幅で切り取ると輪が できますので、カッターナイフで切って長さ1,200ミリの1本のテープに します。尾も凧2枚分として2本分切り取ってください。 A 横骨を切断する
横骨は左右均等に曲がる必要があります。竹ひごを反らせてみて、反りが 左右均等に曲がる竹ひごを選択します。 竹ひごの節を中央にするか、2つの節の真ん中を中央にし、そこに印を付け、 中央から左右とも315ミリの長さで切り取ります。 切断には、薄刃のノコギリまたはペンチを使用します。 竹ひごは曲がりやすい方向があります。素直に曲がる方向がわかるように 印を付けておきます。 B 縦骨を切断する 縦骨は長さ580ミリの長さに切ります(縦骨は、まっすぐならば曲がり方は 均等でなくてもよい)。 C 縦骨を凧面に貼り付ける 凧面の中心線上に縦骨を置き、両端と中間の2〜4箇所をセロテープで固定 します。凧面より長い部分は上に出します。 素直に曲がる方向を考えて貼り付けます。 D 横骨を凧面に貼り付ける 凧面の中心線上に横骨の中央を置き、セロテープで固定します。 左右の端と中間の2〜4箇所をセロテープで固定します。 凧面の左右の端では、竹ひごを包むようにセロテープを貼ります。 縦骨と同様に、素直に曲がる方向を考えて貼り付けます。 E 尾を貼り付ける この凧はうまく製作し、適切な風ならば尾を付けないでもよく揚がります。 しかし、凧が不安定なときには@で作っておいた尾を次のように取り付け ます。尾を凧面の表側に重ねてセロテープで貼り付けます(裏から貼り付 けると揚げているときにはがれやすくなります)。 裏からもセロテープで貼っておきます。 F 反り糸を取り付ける 反り糸(長さ約700ミリ)は骨を反らすことなく、また緩むことのないように 張ってしっかり横骨の両端に取り付けます。 なお、以上の手順では、カラーポリエチレンシートで絵を描かないものとして 説明していますが、白いポリエチレンシートにマジックインクで絵を書いたり、 次のようにデジカメ写真を貼り付けたりすれば、「世界に一つだけの凧」を作る ことができます(水滴でインクが滲むのを防ぐためには、上に薄い透明のポリシート を貼ります)。 以上
下の写真をクリックすると拡大できます。
参考情報: きれいなカラーのポリエチレンシート(ごみ袋)を私は次のように 入手しています。 購入先:東急ハンズ 製造:日本技研工業株式会社 東京都中央区八重洲1-9-13八重洲ヤヨイビル 電話 03-3274-2291(代) Fax 03-3274-2017 色:赤/橙/黄/緑/青/紫/ピンク/白など