材料: 単位:ミリメートル 凧用和紙(または障子紙) サイズ 630 x 960 1枚 竹骨 平割 2 x 5 x 900 1本 ひご 3φ x 900 2本 ボール紙(型紙製作用) 凧糸4号(糸目糸、反り糸、揚げ糸) 工具など: 作業台(ベニヤ板) 定規/カッターナイフ/鉛筆/マジックインク/染料/木工ボンド/ 薄刃のこぎり/ペンチ/竹串または毛糸針/刷毛(染料を塗るために使用)/
凧の製作に先立って、型紙を作成します。 型紙は、凧のサイズの外郭に糊代として約15ミリを加えて型紙のサイズとします。
なお、型紙を作成しないで、和紙に直接、外郭線を描いてもよいです。 以下の手順は、型紙ができてからの凧作りの手順です。 @ 和紙を型紙の外郭線で切る 作業台上に和紙の表を上に置き、その上に型紙をおいて外郭に沿って 鉛筆で線を引きます。型紙を外して鉛筆の線に沿って定規とカッターで 和紙を切り出します。 A 絵を描き、色を塗る 和紙の表裏を確認し、表に絵を描き、色を塗ります。空に揚がった ときでも、凧絵がよく見えるように大きく描くようにします。染料を 使用するときには、色が混じらないように異なる色の境をマジックインク で塗り、色のにじみこみを防ぎます。 B 骨を切断する 縦骨: 平割竹2 x 5 ミリを760ミリの長さ 1本 横骨: 竹ひご3φを570ミリの長さ 2本 横骨は、左右のバランスが重要で、次の図のように、節を中心にするか、 節の真ん中を中心にして曲げたときに左右が同じように曲がる竹骨を選び、 切り取ります。切り取りに薄刃のこぎりまたはペンチを使用します。
横骨の中心には、印を付けて置きます。 縦骨には、横骨のようなバランスの配慮は不要です。 C 縦骨を置く中心線の印を付ける 縦骨を正確に中心線に置けるように、凧面の裏側に縦骨の幅に印を付けます。 (上下端と中央の3箇所くらいでよい) D 縦骨を凧面に貼る 縦骨の肉側に木工ボンドを塗ります。 次にそれを中心線に合わせて置き、 凧面を裏返して骨を密着させるように、骨の位置を押さえて貼りつけます。 E 横骨を取り付ける 横骨を中心を合わせて置き、横骨の曲がりやすい方向を確認しながら、木工 ボンドを付けた糊代で巻き込むように貼ります。 F 折り返しを貼る 上部や両端の折り返し部分(糊代)に木工ボンドを塗って貼ります。 G 補強 余りの和紙でパッチ紙(20-30ミリ角)を作り、6箇所くらい補強します。 (下の図のx印のところ:縦骨、横骨の両端、中間各2箇所くらい、 計12箇所くらい)
H 糸目糸を取り付ける 糸目は4箇所(上下の横骨の各2箇所)で、糸目糸は、上が約1800ミリ、 下が約2000ミリの長さの糸2本を使用し、糸目の中心位置に収束するように 長さを調整します。竹串または毛糸針で、凧面に糸を通す穴をあけます。 I そり糸を取り付ける 2本の反り糸の長さは、ともに約700ミリ長にして、凧の裏に横骨の両端に 緩みのないように縛りつけます。
この凧はきちんと作製されていれば、尾を付けなくてもあがります。 揚げるときには、上下の反り糸を横骨の端に3回位巻きつけて、凧面を後ろに反らせます。
反り糸は、反りの深さが100ミリ前後になるようにします。 糸目の中心の位置は、風の強さや凧の揚がり具合で調整します。 (上に移動すると、揚がり易くなるが不安定になり、回転しやすくなります。 回転するなど不安定になったら、下に移動します。安定して揚がる最適な位置を 探します。風が弱いときには、上に移動すると、揚がり易くなるようにします。 以上