連凧の作り方

 連凧は団体で力をあわせて作るのにとても適しています。
 数が多くなると、揚げている人達も勿論、見ている人も楽しませてくれます。
 数が多くなると、それだけ糸にかかる力が強くなるので、揚げ糸も段々太くしないと
 糸が切れて遠くまで飛んで行ってしまいます。多く揚げるときにはよく知っている人
 の指導で注意深く製作してください。
 基本となる形はいろいろあります。基本的に1本糸目の凧は連凧に適しています。
 数を多くするのでそれだけ個々の凧は単独の凧よりも小さくします。
 私のこのホームページにある凧でもダイヤ凧、リートイバード、ワッペン凧が、
 一本糸目の凧ですから連凧にできます。
 ここでは、ダイヤ凧の連凧として説明しますが他の凧も同様に作れます。
 

使用材料:

      竹ひご 直径1.8ミリ
      カラー・ポリエチレンシート
      凧糸(木綿糸4号)
      連凧用ジョイント
      セロハンテープ

製作する連凧の形と寸法:

連凧のサイズ
  

         
    連結方法:今回はもっとも簡単な連凧用ジョイントを使用します
              (使用しないときの方法は後ろに書きます)。

製作手順:

1. 型紙を作る
    設計に合わせて、厚紙をカッターナイフで切ります。数多く
    作るときには、型紙を厚紙で作っておくと便利です。
2.面と尾を作る
      ポリシートの上に型紙を置き、画鋲でベニヤ板に固定し、型紙の
      外郭に沿ってカッターナイフで切って面を作ります。
      650ミリx800ミリのごみ袋で上手に切ると最高8枚分の面と尾が
      切り取れます。
3. 竹ひごを切る
     次の長さに竹ひごを切ります。ニッパー、ペンチ、のこぎり
   または、カッターナイフで切ります。凧1枚あたりの骨の数は、
     A:125ミリ1本(上縦骨用)
     B:270ミリ1本(下縦骨用)
     C:173ミリ2本(横骨用)
4. 面に骨を貼る
   連凧用ジョイントに図のように骨を埋め込み、面の上に置き
   セロテープで貼り付けます。
   セロテープを約20〜30ミリの長さで、竹ひごの先端や連結
   用ジョイントの近くを固定します。竹ひごの中間でも1〜
   2箇所をセロテープで固定します。
連凧用ジョイント
      連凧用ジョイントは向きに注意して取り付けてください。    間違えると揚がりにくくなります。 5. 尾を付ける    尾は前からセロハンテープで貼り付けます。    後ろから貼り付けると風ではがれやすくなります。 6. 凧を連結する    連凧用ジョイントの穴に糸を通しますが、先頭(一番上)の凧は、    できるだけ安定した出来のよい凧にします。また、色の配列も    考えてください。4号の凧糸を通します。    凧の数を増やすときには、段々丈夫な糸に切り替えていきます    たとえば、16枚までは、4号の凧糸で、その後の16枚には、化繊    クレモナ0.4mmの糸を通します。50枚くらいになったらナイロン    芯入りの2mm程度の編組のナイロン糸を使用しましょう。    毛糸針のようなもので面のポリエチに穴をあけます。    凧は、糸に固定されていないで自由に動きますがストッパーを    取り付けてそれぞれの凧が適切な間隔を保てるようにします。
連凧の間隔
      凧のストッパーとしては、糸を通す穴を通れないくらいの大きさ    の結び目を作ることです。2枚目の凧の後ろで結び目を作ります。    このようにして各凧の間を1.5〜2メートルくらい空けていきます。    あまり多くの凧をつなげると糸が切れたり、つなぎで解けたりして、    凧が逃げてしまいます。逃げた凧はすぐに地上に降りてこないで、    電線に絡んだり、アンテナに絡んで倒したりします。危険の少ない    数(今回の凧なら20ぐらい)で楽しみましょう。風の強いときは    連凧を揚げるのをやめましょう。

参考:

1.きれいなカラーのポリシート(ごみ袋)の入手方法
    筆者は次のように入手しています。
          購入先:Tokyu Hands 二子玉川店
         次のメーカーに直接頼んで送ってもらうのも1つの方法です。
          製造:日本技研工業株式会社
             東京都中央区八重洲1-9-13八重洲ヤヨイビル
             Tel. 03-3274-2291(代)
          色:赤/橙/黄/緑/青/紫/ピンク/白など
  2.連凧用ジョイントの入手方法
           凧の博物館
            〒103-0027
             東京都中央区日本橋1-12-10  たいめいけんビル5階
            Tel. 03-3275-2704
              Fax. 03-3273-0575
3.連凧用ジョイントを使用しない場合
    連結方法: 凧の数が少なければ、1枚1枚を別々の糸で結ん
        でもよいが、結ぶ箇所が多いとそれだけそこで解けたりす
        る危険が増えます。1本の糸に凧を何枚も接続する仕掛け
        を次の図のように縦骨に用意します。
        縦骨は4本の部品を木工ボンドで接着します。
縦骨
  
         縦骨の中間で横骨の通る位置の直ぐ上または下で縦骨を
         切断し、糸を通す隙間を空けます。糸を通す隙間は、通す
         糸によって変えます(太い糸では大きくする)。
糸を通す隙間
  
         
         面の穴を通してストッパーで止める方式を採用し、繋ぎは、
         糸の種類を変えるときだけにします。
         ストッパーは、糸が穴を抜けないようにするもので、太い
         糸用で穴が大きくなれば、それなり大きくします。
         軽くて丈夫ものを使用します。私は、鳩目をつぶしたり、
         盆栽用のアルミ棒を短く切り、かしめて使っています。
    反り:連凧用ジョイントは、横骨が風で自然に反るように設
         計されていますが、連凧用ジョイントを使用しないときに
         は、少し横骨に反りを入れておきます。
         方法としては、ろうそくであぶるのが簡単ですが、アルミ
         ニューム管を使う方法もあります。アルミニューム管は、昔は
         模型飛行機用に模型店などで買えましたが、今では売っている
         店は見当たりませんでした。ようやく、東急ハンズで内径1.8
         ミリと2.2ミリ用を10本セット500円で売っているのを
         見つけました。
         ろうそくの炎で中心をあぶり、20度くらい曲げます。
反りの角度
  
         
         火の取り扱いに注意してください(小学生は大人の人に頼む)。
         竹ひごを炎の中や上に置くと焼けてしまうので、脇の方から
         近づけて熱します。または、缶詰の中にろうそくを立てて
         間接的に竹ひごを熱するようにします。
         火を使いたくない場合には、カッターナイフをころがして
         長さ30ミリに切ったアルミニューム管に竹ひごを通して中央を
         手で曲げます。           
                                  以上


下の写真は、ワッペン凧の連凧です。クリックすると拡大できます。