この凧は、切り口が正六角形となる傾斜している蜂の巣状のセルの側面を翼面とする構造を 枠とテンション棒とで支えるように作製され、すべてのテンション棒を外して折り畳むと コンパクトになり、収納や持ち運びに便利な凧です。
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■使用材料: − カラーのポリエチレンシート 900mm x 600mm 6枚 − ひのき材 5 mm角 x 900mm 14本 − ビニールチューブ 内径6mm 700 mm ■製作手順: @ポリエチレンシートの加工 型紙を用いて次の図のようにポリエチレンシート(以下ポリシートという)を 切断する。
Aポリシートの融着 ビニール接着用電気コテでセロファンを上に当てながら熱で接着し輪を6枚作る。 B6枚のポリシートの輪を融着 次の図のように、蜂の巣形に輪を互いに接着する。
C枠(フレーム)の作製 ひのき材を用いて次の2つの図のように長方形の枠2個(セル1用とセル4用)と、 対称形となる2種類の平行四辺形の枠(その他のセル用)を各2個作製する。
Dジョイントの作製と取り付け 次の図のように、ビニールチューブを50mmの長さに切り、20mmの切れ目を入れた ジョイントを14個作り、各枠の短辺の中央で長辺と接着している面と反対の面に ジョイントを取り付ける。
E枠の取り付け 枠の長辺のポリシート接着面に両面接着テープを貼り付け、Bで加工したポリシート のセル(輪)の外周の内側に枠を取り付ける。 Fテンション棒の加工と取り付け ひのき材で次の図に示すテンション棒を作る。棒EとFの中心には、便利なように 印を付けておく。Eの2本は縦のテンション棒であり、Fは斜めのテンション棒と して用い、Gは2本のFのジョイント間に挿し込む。表面および裏面のテンション棒 各3本は、印を付けておいた中心が一致するように糸で固定する。
G糸目糸および糸目中心 次の図のように、枠のジョイント取り付け部分×から6本の糸目糸を取り付け、 図の◎のところを糸目の中心とする。
H仕上げその他 ひのき材は、接するポリシートの色に合わせて色を塗っておくと、棒の存在が目立た なくなる。枠のポリシートへの貼り付けは、両面テープで行っているが、さらにセロ ファンテープで枠の4〜8箇所を枠の上からポリシートにとめて補強しておく。 以上 注記: これは、日本の凧の会会報第29号(1985年7月1日発行)に発表した ものをベースに修正したものです。