ダイヤ凧の作り方
ダイヤ凧は、世界の各地で作られていて、簡単に作れて安定して揚るダイモンド型の凧です。 アメリカの絵の中にしばしばこの形の凧が描かれています。この凧は、この形の凧をいろいろ テストした人の名前から一般にアメリカではEddy Kiteと呼ばれます。また、ベンジャミン・ フランクリンが雷が電気現象であることを実験した時に用いられたことからフランクリン・ カイトともいいます。小学校低学年を対象に凧作りをするのに適した凧です。
■使用材料 骨 竹ひご 直径3ミリ x 長さ900ミリを2本/凧1枚 面 和紙またはカラー・ポリエチレンシート 以下では和紙で製作する場合で説明します。 和紙は通常、約 630 x 930 ミリの大きさで、1枚の和紙から2枚の凧が作れます。 和紙は無地の障子紙(幅約600または900ミリ)でも代用できます。 凧糸 木綿4号の凧糸(糸目糸や反り糸に使用。揚げ糸にもこの太さが適当) 木工ボンド(または糊) 絵の具(染料、ポスターカラー、水性インク、油性インクなど) ■工具類: ベニヤ板(作業台) 薄刃のこぎり(またはペンチ) カッターナイフ 定規 毛糸針または竹串(紙に凧糸を通す穴をあける) ■今回製作する凧の形と寸法:横骨から上の部分と下に部分の長さの比を1:3にしています。 いろいろな比率でテストしてみましたが、この位がいろいろな風の 強さによく対応できるようです。 ■製作の手順 @ 和紙に絵を描く 和紙から次の図のように凧面、尾を切り取るようにすると、標準寸法の和紙1枚で ダイヤ凧2枚が切り取れます。和紙の表(滑らかな方が表)に絵を描きます。 凧面の大きさを鉛筆などで描いておき、そこにいっぱいに大きく描いた方が 揚ったときに目立ちます。 絵に色を塗るときには、染料を使用するのが一番です。染料で塗ると 塗りむらが少なく、色が透き通り空に揚がったときにきれいに映えます。 面を切り取るのは塗りが乾いてからにします。 A 横骨を切断する横骨は左右均等に曲がる必要があります。竹ひごを反らせてみて、反りが左右 均等に曲がる竹ひごを選択します。 竹ひごの節を中央にするか、2つの節の真ん中を中央にし、そこに印を付け、 中央から左右とも215ミリの長さで切り取ります。 切断には、薄刃のノコギリまたはペンチを使用します。 竹ひごは曲がりやすい方向があります。竹ひごを反らせてみると素直に曲がる方向が わかります。竹ひごの曲がった内側に鉛筆(またはマーカーか油性インク)で長さ方向 に沿って印を付けておきます。 B 縦骨を切断する 縦骨は長さ600ミリの長さに切ります(縦骨は、まっすぐならば曲がり方は均等で なくてもよい)。 C 和紙を切る 絵が乾いてから凧面の寸法に合わせて和紙に定規をあててカッターナイフで切ります。 乾いてから切るのは、水性の絵の具(染料を含めて)では、和紙が少し縮む場合がある からです。残りの和紙から幅30ミリ長さ900ミリ程度の尾を切り取ります。 D 骨を貼り付ける和紙を切り取る 20〜30ミリ程度に四角の和紙を不要の部分(凧面と尾を切り取った残り)から12枚程度 切り取ります。 E 縦骨を凧面に貼り付ける 凧面の中心線上に縦骨を置き、竹ひごの両端と中間の2〜4箇所をDで切り取った和紙に 木工ボンドを塗って貼りつけます。 F 横骨を凧面に貼り付ける 凧面の中心線上に横骨の中央を置き、両端と中間の2箇所を縦骨の場合と同様に固定します。 縦骨と同様に、素直に曲がる方向を考えて貼り付けます。 G 骨の交点をしばる 縦骨と横骨の交点を凧糸でしっかり十字にしばり、一方の端に輪を作ります。 凧を揚げるときに、この輪に揚げ糸をしばります。 H 尾を貼り付ける 尾を凧面の表側に重ねて木工ボンドで貼り付けます(裏から貼り付けると揚げているときに はがれやすくなります)。裏からも小さな和紙でで貼っておきます。 I 反り糸を取り付ける 反り糸(長さ約500ミリの凧糸)は骨を反らすことなく、また緩むことのないように張って しっかり横骨の両端に取り付けます。 凧を揚げるときには、横骨の一端に反り糸を3〜4回巻きつけて、凧を後ろに反らせます。 しまう時には巻き戻してをなくします。 以上