飛行機凧の作り方

飛行機凧は、立体凧の代表的な形で、適正な風が吹けば確実に揚がり、凧作りの楽しさを
味わうのにとても適しています。飛行機凧にもいろいろな種類がありますが、ここで製作
するのは最も一般的な形のものです。

    形状

材料と工具:

材料一覧:

種類

仕様

数量

注記

ひのき材

3 x 3 x 900

9本

 

和紙:前翼用

200 ミリ x 604ミリ

1枚

 

   後翼用

200 ミリ x 454ミリ

1枚

 

胴用

170 ミリ x 210ミリ

4枚

 

ケント紙

 15 x 300

1枚 

コーナー補強用

結び糸

凧糸4号

700 mm

 

揚げ糸

 

1巻

 

工具と副材料:

    ベニア板工作台
    型紙
    薄刃のこぎり
      カッターナイフ
     紙やすり
    鉛筆
    ゴム系接着剤
     速乾木工ボンド
    定規
        ガムテープ(50mm幅)

各部サイズ:

  前翼 1枚 (A:2本  C:6本)
   前翼

  後翼 1枚 (B:2本  C:4本)
   後翼

胴 2枚 (A:4本  C:8本)
   胴

部品一覧:

部品

長さ

前翼

後翼

合計

A

600ミリ

2本

4本

 6本

B

300ミリ

2本

2本

C

150ミリ

6本

4本

8本

18本

D

50ミリ

8本

4本

12本

製作手順:

1.和紙に色を塗る
      和紙を翼面サイズより少し大きめに切り、好みの色に塗る(染料が一番いい)。
   和紙に後で色を塗ると紙が縮んで骨組みが歪みます。色紙で日の丸などを
   貼るのもよい。
2. ひのき材を型紙の寸法に合わせて切る
     部品A: 6本、B: 2本、C:18本、D:12本
    部品切り取り
3. ケント紙(または古い葉書)で三角形のコーナー補強紙を作る
   ケント紙(15ミリx 300ミリ)を下のように切って40枚の三角形を切り出す。

     コーナー補強紙

4. 骨組みを組み立てる
  − カッターナイフとやすりで部品Cの両端(接着面)を平らにする
接着面  
  − 部品Cを接着相手となる部品AとBの接着箇所に印をつける
骨組み接着  
  − ゴム系接着剤を接着面に塗る
  − ゴム系接着剤が半乾き(3分くらい)の時に組み立てる
  − 骨組みの片面にコーナー補強紙を貼る (直角になっていることを確認して)

     コーナー補強

5. 紙を貼る
   骨組みの和紙を貼る側(コーナー補強紙を貼った側)に木工ボンドを塗って
   和紙を貼り、余分な紙はカッターナイフで切り落とす(直角を保持して)。
   飛行機の翼や胴に付ける模様などは、色紙を切って貼り付けます。 
6.ボンドで固める
      コーナーに木工ボンドを塗って接着する。木工ボンドが乾くまで待つ。
7.翼補強用部品の取り付け
   前翼の胴体部への取り付け箇所を補強するために部品D4個を木工ボンドで接着する。  
補強   
8.翼取付用部品の取り付け
   前翼と後翼を胴に取り付けるための部品D各4個計8個を紙を貼っていない側に取り付ける。
取付け部   
9.胴体部の組み立て
      紙を貼った面が下側になるように2枚の胴体部の下側の棒を4箇所、糸でしばり、胴の上端が
      蝶番のように動けるようにしばる。そのために2本のひのき棒を糸で8の字形にくくる。
      4箇所の内の先端の1本には輪を作り、揚げ糸を取り付られるようにする。
蝶番   
10.組み立て
      紙を貼った面が下側になるように翼を取り付ける。
組み立て   
11.揚げ糸の取り付け
   胴体先端下部の輪に揚げ糸を通す。


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